頻脈性不整脈の発症からカテーテル手術まで

カテーテル治療 雑記
Filed under: — @ 12:10:00 2017/11/15 水曜日

カテーテルと言うのは、血管何かに挿入する物の総称かと思っていたのですが、尿にもカテーテルがあると実際に入れられて気付きました。 カテーテルは、1929年にドイツのヴェルナー・フォルスマンと言う研修医が、馬にチューブを挿入して心臓まで到達して血圧を測ったと言う医学書を見て、これを人間にも出来ないかと考え、自分で試してみたそうです。
実際に自分で試すと言うのが凄いのですが、指したままレントゲン室まで行き、心臓に到達しているかを確認した様です。
これは、ヴェルナー・フォルスマンが事前に死体を使って練習を重ねた結果なのですが、自分に置き換えた場合、なかなかできる事ではないです。
後に、ヴェルナー・フォルスマンは、ノーベル賞を貰うのですが、当時は、非難を受け大学を去り町の開業医となったそうです。 その後、カテーテルアブレーションが1981年に初めて行われましたが、問題も多く、日本には、高周波を利用したカテーテルアブレーションが1990年代から徐々に増えて、1994年に保険適用になったことから一般的な治療として広まったようです。

カテーテルを作っているのは、株式会社モリテックス、株式会社マックス、朝日インテック株式会社、株式会社東海メディカルプロダクツ、株式会社サンキョーメディックなどの国内メーカーが製造をしている様です。 医療機関には、ここから卸さんを通して医療機関に販売されている様です。
株式会社エムシー、株式会社ウイン・インターナショナル、フェイスメディカル株式会社、株式会社やよいと言った会社がその様な医療系の商社のようです。
これは、医師に教えて貰いましたが、カテーテルアブレーション治療を行う場合、卸の営業さんが病院にいるそうです。使用方法や問題点などを共有してよりよい製品にする為との事ですが、その営業さんは大変だろうと思います。しかし、その様な努力があってよし安全な治療ができると言うのも事実なんだと感じました。

治療のために7日~10日程度ですが、入院する必カテーテルアブレーション治療は、1994年の保険適応から計算すると既に20年以上の実績にある治療法だと分かります要がありますが、実際に胸を切る事もなく予後も大変よい状態が続いています。
ただし、定期的な検査は必要なので、これで完璧と言う訳ではないのですが、治療をしてよかったと思っています。
仕事的は、実質3日程度(木曜に入院、金曜に治療、月曜日に退院でした)お休みを取っただけでしたので、忙しい方にはいい治療だと思います。

カテーテル手術

カテーテルを使用した「アブレーション治療」
Filed under: — @ 16:28:00 2017/10/31 火曜日

手術ですが、少し細かく説明をします。

・事前説明
事前に医師からの説明がありました。
大まかには、カテーテルをどの様にして体内に入れて実際の治療はどんなことをするのか、そして、リスクに関する説明が殆どでした。
リスクに関しては、感染症についてが多かったのですが、少ない確率でカテーテルを入れても治らない場合もあると言う事でした。

・入院
入院は、前日に入院をし翌朝、アブレーション治療としてカテーテルを入れると言う流れでした。
夕食は、普通に食べていいらしいのですが、朝食はダメだそうです。
一般的には、服用する抗不整脈薬(ワーファリンなど)を控える必要がある為、不整脈を起こす場合があるそうで、基本的に誰かといる様にと言われましたが、どうせ、あまり聞いてなかったし、前日入院するかと自分は気軽に考えていました。

・手術
手術前に、下腹部から足の付け根までの除毛があり、その後、これが痛いのですが、尿道カテーテルを入れます。
尿意があっても行けないので致し方ないのですが、何度やってもこれは痛い!

準備ができると麻酔です。(これも痛い)
局所麻酔なので、基本的に意識はしっかりとしています。
医師の説明を受けながら手術を受けると言うのもあれですが、自分的には、どの様にされてどの様になったのか、その経過が聞ける方が安心するタイプなので、やはり、カテーテルアブレーションは自分に合っていると思いました。
体は固定されているので、見る事は出来ませんでしたが、医師に聞けば教えてくれました。

カテーテルアブレーションでは、麻酔をした足の付け根の太い血管から専用のカテーテルを入れて心臓まで持ってきます。
医師も慣れた物で、レントゲンの白黒画面を見ながら器用に心臓までカテーテルを誘導していました。

心臓まで届くとここから患部を探す作業が始まります。
造影剤が入った瞬間に胸が熱くなるのでその感覚だけあるのですが、後はよくわかりませんでした。

患部が見つかると「マッピング」と言うらしいのですが、焼切る(電気焼灼)します。
この際、医師から
「痛い場合は、言って下さい。痛み止めの処置をします」と言われました。
実際に電気焼灼をやったのですが、ちょっと痛いです。
でも、電気焼灼が終われば後は、もう引き抜くだけなので、3~5時間と聞いてましたが、時間感覚的には、1時間弱くらいに感じました。

・術後
午前中の手術でしたので、お昼には終わりました。
しかし、昼食は食べらず、夕食までお預けとなりました。
カテーテルを通した傷口が少し痛みましたが、それ以外は、特に痛みはなく、とりあえず、尿意だけが大変でした。
また、当日は、寝たままなので、暇と言えば暇です。

翌日、傷の具合を確認して、2日後の退院が決まりました。

・感想
思ったほど大変ではないが、軽く考えると痛い目に合う。
ちょっと切ってぱぱっと焼いておしまいと考えると、麻酔や電気焼灼の痛さを考慮すべきです。
ただ、胸を切って心臓を手術することを考えるのであれば非常に体の負担はありませんでした。

入院から退院まで3泊4日ですので、仕事的にも負担が少ないです。
但し、退院したからといって前と同じ量の仕事はしない方がいいです。
半月程度は、セーブしながら体と相談すべきかと思います。
手術自体が完璧でも本当に感知するかは別問題ですので、大事を取った方がいいです。

術後は、あまり無理をせず、体と相談をしながら仕事をしていますが、前の様に立ちくらみや動悸などの症状は、出ていません。
定期的に病院に行く必要はありますが、分かっているので予定も立てやすいです。

アブレーション治療術後

頻脈性不整脈の治療について
Filed under: — @ 16:25:00 2017/10/23 月曜日
治療としては、大まかには、「投薬治療」「アブレーション治療」「ICD(植込み型除細動器)治療」が大まかな方法となります。

・投薬治療
一番分かりやすい治療でしょう。
要は、心臓が規則正しく動かないので、それを調節しましょうと言う薬です。
「抗不整脈薬」と言うものが投与されます。
日常生活の中で治療ができるので、基本的には、推奨され易いのですが、どうしても副作用や思った様な効果が得られないこともあり、まずは、試してみてどうなのかを判断するしかありません。

・アブレーション治療
簡単に言えば、前回の「心臓電気生理学的検査」と同様の手順でカテーテルを心臓まで持って行き、患部を焼切ると言う治療です。
但し、全ての頻脈性不整脈に有効という訳ではなく、適応する症状などによって選択される治療法でもあります。
※外科的には、メスを使い胸を開き患部を治療する方法も勿論あります。

・ICD(植込み型除細動器)治療
この治療は、手のひらサイズの機器を胸又はお腹に埋め込み、心臓に導線(リード)を装着し、心臓の異変があった場合、調整するというものです。
イメージとしては、「ペースメーカー」だと思いますが、ペースメーカーよりも機能としては高い機器を埋め込むと考えてよさそうです。

実際の治療ですが、投薬から行いました。
しかし、思ったほどの効果が得られなかった事と副作用なのか「だるさ」が出てしまい、業務に支障が出てしまいました。

その後ですが、医師とも相談をしたのですが、本当は、「ICD(植込み型除細動器)治療」がいい様なのですが、業務上、PCなどを精密機器を扱う為、かなり悩みました。基本的には、影響は少なくなっていると言う事でしたが、全くないと言うわけでもないので、一旦、保留としました。

そして、選択したのが、「アブレーション治療」です。
選択した理由としては、消去法的な部分はありますが、カテーテルを使った治療ですので、傷口が小さく、手術も前日から入院して、3~5日後には退院できます。
多分、仕事を持っている方であれば特にそうだと思いますが、手術と言うと一昔前は、1ヵ月、2ヶ月と入院すると言うイメージがありました、また、社内外でも必要以上に心配されるため、土日を挟んで1週間程度で復帰ができるカテーテルを使用した「アブレーション治療」は、自分にはピッタリだと感じました。
あとは、体内に機械を入れるという何とも表現できない不安もあり、ICD治療は、最後の選択にしたかったです。

カテーテル手術を受ける男性
頻脈性不整脈の検査
Filed under: — @ 11:10:00 2017/10/18 水曜日

頻脈性不整脈の検査ですが、これも何も知らずに病院での検査を申し込んだのですが、大変でした。

イメージとしては、「血液検査」「心電図」「CT」若しくは「MRI」、あっても血液の流れみたいな物の検査位を想定していました。

実際は、
・心臓超音波検査
ぬるっとした謎のジェルを塗って、超音波で胸の部分をグリグリする奴です。
妊婦さんとかもやっていると思いますが、実際に白黒でも自分の心臓が動いているのを見る事が出来ます。
レントゲンと違い体への負荷も少なく、心臓の動きを直接的に確認するこの検査は、あのぬるぬるさえ問題にならないのであれば、この検査で終わってほしいくらいです。

・心臓電気生理学的検査
足のつけ根から太い血管内を細い管(カテーテル)を通して、心臓まで行きます。
心臓内で電気的な刺激を与えた場合の数値なんかを取る検査です。
これの凄いのが、挿入自体はそんなに痛くないということです。
では、何が痛いかと言うと、歯医者でもそうですが、麻酔注射です。
この検査では、心臓内や血管の血圧、心臓内外の血液の流れ、心臓の血液の酸素濃度、病理検査の為の組織採取、心臓の各弁の動きなどが分かります。

・ホルター心電図
携帯型の心電図を付けて24時間過ごす検査です。
寝て行う心電図の場合は、手首足首などにも電極を付けるのですが、ホルター心電図の場合は、胸と脇腹などに電極を付けて行います。
この検査では、日常生活上での心臓の変化を知ることができます。

・運動負荷心電図検査
運動負荷心電図検査は、傾斜のあるベルトコンベアーの上を歩く「トレッドミル負荷検査」、固定された自転車をこぐ「エルゴメーター」、踏み台昇降をする「マスター階段昇降」などがあります。
この検査では、運動時に現れる心臓の変化を知ることができます。

基本的に上記に上げた検査を一通りやってみました。
説明段階では、運動負荷心電図検査が一番大変かと思いましたが、実際は、カテーテルでの検査が一番大変でした。
運動負荷心電図検査は、一時的に大変なもので、ホルター心電図は、とりあえず1日を我慢すれば何とかなります。
カテーテルの場合は、検査前にまず「毛を剃る」という行為があり、下半身から下腹位までを剃ってしまいます。
そして、足の付け根に対する麻酔ですが、これが筋肉注射なので「痛い」です。
検査自体は、造影剤を入れた瞬間の何とも言えない感覚以外は、大変と言うイメージはないです。
そして、検査後は、安静が必要な為、動くに動けません。
しかし、検査に使った造影剤を対外に排出する為に点滴をどんどん入れる為、尿意が発生します。

動けないけど、尿はしたいと言う葛藤と寝たままでの尿のため尿器での排尿ですが、これがまた、なかなかに難しいのです。
将来の介護の訓練ではないですが、ある意味いい経験でした。

点滴中.jpg